バーフバリ 伝説誕生
多分2、3年前。ツイッターのタイムラインで一時期熱狂的に叫ばれていた名があった。
「バーフバリ!バーフバリ!」
続くツイートを見ていると、インドの映画で王様が誕生する。バトルシーンがあ激アツ。等々、拳を高らかに上げ叫んでいる。成る程。
そりゃ漢なら観なきゃいけねぇなァ????
ということで2、3年越しに観ました。
手短にあらすじをまとめると、ある女性が滝の下まで逃げ、なんとか助けた子供シヴドゥが実は聡く強い王様の子だった。滝の上に行きたいと必死に登った先で惚れた女アヴァンティカの代わりに現在の王に捕まってる前王の妻、そして実の産みの親である母を救い出しにいくという感じでしょうか。後半は前王の過去の回想でしたね。
冒頭、力強い出だしだなぁと思いながら観ていた。成る程この子がバーフバリねと。(※違います)で、もうずーーっと観てたんですよ。ずーーーっと。口半開きになりながら。唐揚げ食いながら。朝の3時に。
ダメだなっっっっっっがい。いや長いのが悪いんじゃなくて、長く感じてしまうのが辛い。
私も天女に誘われたいし、美女と秘密の花園で歌って踊りながらきゃっきゃうふふと戯れたいんだけど、今回のお目当てはそこじゃない。
お金かかってるんだろうな、いっぱい鍛えたんだろうな、とか思ったけどくどい。
シヴドゥは滝を登り黄金像を一人で支えて王国で無双して、バーフバリは正しく清く育ち偉大な王になるその過程は、正に王道。でも何もかも王道すぎて、改めてこんな人間になりたい!とかこの人についていきたい!とか全く湧かなくてここまで来ると自分の感性を逆に疑う。貴様それでも漢か。
ただこれ、日本人がイエス・キリストの説教を聞いてもピンと来ないのと似た感覚なのかもしれない。
お恥ずかしい話、東雲には一般教養がほぼ無い。学生時代ほぼ寝てたもんで。
国も違ければ宗教も違う所で生まれた、時代すらも違う作品をありのまま楽しむ方が多分難しい。
私は王のために死ぬとか生きるとかよくわからない。シヴァの神の石像を担いでというか直に触れていいんだ、と思ったし、戦争前にシヴァに生贄の血を捧げるのも、それを捧げないことがどれほど型破りで恐ろしいのかもわからない。
それがあなた方製作陣やお国にとって言いたいことで、大事なことなのね。と知ることしかできない。
学問ならそれでいいが、作品として楽しむにはこれはちと寂しい。
これは続き観るべきかな〜〜〜〜あ〜〜〜〜〜〜